長野の農家見学で感じた日本の農業ビジネス

長野群馬旅行備忘録でもチラっと書きましたが、友人から長野JAで働く人を紹介してもらい色々話を聞いたり、現地視察をしてきました!その方は僕と同い年でこれから将来的には色々コラボとかしてみたいなと思ってます。

今回はそこで見て感じた日本の農業ビジネスについて。

日本と海外で果物の在り方がまったく違う

その友人は果物専門で技術指導している方で、果物事情に非常に詳しかったです。
話の中で最も印象に残ったのは、日本と海外での果物の在り方がまったく違うという点です。

海外では果物というのは非常に身近な存在であり、日常的に食卓に並んだり、カバンに入っていてオヤツみたいに手づかみで食べたりすることが多いです。海外というのはヨーロッパを例にあげていましたが、僕が周った東南アジアの国々でも同じ光景があったなーと今から思い返すと感じます。
市場とかにいってもピラミッドのように山のように積まれており、1個ずつ買うなんて誰もしません。キロ売りが基本でしょう。日本のコンビニだとバナナ1本100円で売ってたりしますが、フィリピンだとバナナはフサ(10本前後)でしか売っていないので、1人暮らしだと消費するのが大変だったりします・・・。

日本より物価が高いヨーロッパでも果物の値段は日本より安いです。そういえばドイツに行った時にイチゴが安くて、食費節約のためにスーパーで買って朝飯として食べたことを思い出しました。

一方日本ではちょっとした贅沢品としての存在であると思います。毎日食卓で目にはしませんし、スーパーとかいってもやっぱ高いですよね。普通に1食食べれるやんっていう値段なので、やはり果物は高級品だと思いますよ。
また箱に入った高級品種みたいなものも多いですよね。海外では果物をわざわざ贈り物として送るという発送がないためこうした文化はありませんし、そもそも品種という概念もあまりないようです。りんごはりんごであり、それ以下でも以上でもないという。

農業ビジネス像の違い

こうした文化の違いから、海外は大量生産、日本は少量で単価を上げて質の高いものを生産するというビジネス像の違いが出てきます。日本人は職人気質なところもありますし、こだわりを持って生産している人が多いのでそういった要因もあるかもしれませんね。
また土地が少ないということでこのような単価を上げていくという流れになってきたのかもしれません。フィリピンミンダナオでドールとかデルモンテとか世界的企業の畑を見たことがありますが、規模がとんでもなく、生産量で比較したら海外には太刀打ち出来ません。

僕的には果物が安くなってもっと身近な存在になったら嬉しいなーという思いがありますが、日本の農家の規模で単価が下がり、果物が身近になってしまうと経営が成り立たなくなるという弊害が生じてしまい今後の日本での果物の在り方が変化していくのは難しいのかもしれません。

都市部にはない直売所

直売所にも連れていって頂きました。
こっちの方では普通のスーパーにも直売所エリアが設けられており、地元の農家さんがその日採ったものを出品しているそうです。

もちろん東京のスーパーより鮮度は良いし、大きいし値段も安いです。こうした点は地方で暮らす大きなメリットですね。普通の野菜コーナーもありますが、かなり小さく現地でつくられていないもののみを売っているような印象。

都市部へ出荷するものは規格サイズである必要があり、少しでも小さかったり大きかったり曲がっていたりするともう出荷することが出来ないそうです。こういう部分は仕方ないですが、最終的には消費者の財布にダメージがくるのでばかばかしいことをしているなーとは思いますね。

どう関わっていくか

建築もそうですが、やはり物作りが好きで農業にもいつかはなんらかの形で関わってみたいなーと思っての今回の訪問でしたが、自分の中で少し考えが変わりました。

JAの大きな仕事は農家さんへの技術的アドバイスだそうです。農家の人は自分の仕事に精一杯で最新技術の情報とかそういうところまで気を回す余裕がないのだと思います。また作物によっても技術的な部分はかなり細分化されており、プロでも自分の得意分野以外の作物のことは詳しくはわからないというくらい深い分野だと知りました。

自分の中ではやりたいことが多々あり、主軸は建築とビジネスに特化していこうと決めているので、農業の現場でやっていく知識や時間を確保するのは難しいと感じました。また同時に海外との違いで述べたように、流通やそういった部分にも課題やチャンスというのは大きいと思ったので、こうしたビジネス分野で何か将来的に関われればなということへ方向転換をしました!