【建築×ビジネス】店舗のレジは「情の空間」に配置するべきである話

この記事では、店舗のレジや受付をどの位置に置けばお客さんが入りやすくなるのか、店舗の収益を最大化できるのかということを自分の経験と実際の店舗をもとにして考察していきます。

【建築×ビジネス】の記事、第2弾は店舗のレジの配置についてです。

何気なく自分が町を歩いていた時に感じたある違和感をキッカケに、最もお客さんが入りやすいレジの配置について考えました。

結論から言うとレジは「情の空間」に配置するべき!です。

詳しくどういうことなのか解説していきます。

店舗のレジと受付は入り口から90度の角度で置くべき話

マーケティングは現場で起きている

自分の体験談の話になりますが、近所に新しいカフェが出来ました。

基本的に新しいお店は試すタイプなので、店の前を通りがかった時に気になりました。

ちょっと中を覗くかメニューを見ようかな・・・と考えましたが、瞬時に店主らしき人と目が合って気まずくなりそのまま通り過ぎました。

後からこの出来事を考えると、このカフェはガラス貼りの入り口の真っ正面に対面する向きでレジ及びカウンターがあったんですね。正面にあるとちょっと気になってメニューを見ているだけでも、なんか監視されているような気分になり、気まずくなります。

割と大きめのカフェで一番奥に正面に向かい合う形ならそこまで問題はありませんが、小さいカフェや店舗の場合は問題だなと感じました。

ビジネス本で「マーケティングは自分が何かを買う時、その瞬間に起こっている」と書いてありましたが、その通りですね。大事なのはその理由を深掘りして考察することです。

コンビニのレジは必ず入口から見て90度

先ほどのカフェの現象の後に、身近なものをレジの位置という視点で色々見てみました。

そうすると驚くべきことに、コンビニはほぼ100%の確率でレジが入口から90度の角度で付いており、必ず入口から店員と対面しないような配置になっています。

皆さんの周辺のコンビニを思い浮かべてもらってもこういう配置になっているはずです。

全てのコンビニの全ての店舗でこういう仕様になっているのですから偶然であるはずがありません。意図的にこうした配置でレジを設置しているのです。

全国規模で超絶展開しているコンビニがこうした配置にしていることからも、それが利益に対しての最適解である証明でもあります。

医者のデスクも90度

これは有名な話ですが、病院で診察してもらう時の医者のデスクは必ず壁向きで設置されており、患者と話す時も対面しないような配置に敢えてしています。

これは対面すると緊張してしまい、医者が壁を向いていた方が患者側が緊張せずに病気の悩みを相談しやすいという心理学的な理由からこのようにしているのです。

そしてこの理論が病院だけでなく、コンビニやカフェなどの一般店舗にも同じことが言えるのだと思います。

人間は見ず知らずの人と対面すると気まずい生き物なのです。

この座る位置や、どの角度からコミュニケーションを取るかということはデザインやビジネスの観点だけでなく合コンとか恋愛面でも活用できるようです。

リクナビNEXTジャーナル

EXCERPT: 誰かと話をするとき、立ち位置や角度によって無意識に感じる緊張感や安心感があります。この「空間」を意識す…

心理学は面白いですね・・・。

店舗のレジは情の空間に配置するべき

というわけで、結論的には外から中が見える店舗であるほどレジの位置には気を配りましょうということです。

上記リンクの画像を拝借しますと・・・

(from https://next.rikunabi.com/journal/20151021/)

店舗のレジや受付は、入口から見てこの画像で言う「情の空間」に配置するべきです。

まず理性の空間は、僕が最初に悪い例で述べた入口から対面する形でレジがある場合です。

緊張や圧力を感じやすく、顔なじみのよく通う店なら問題ないのですが初めての場合は入りにくくなります。

また恐怖の空間、これは店舗においては店のスタッフや受付が入口から見えないことを意味します。どこにあるかまったくわからないと特に初めて入る店では不安になりますよね?

対面するのは問題ですが、このように見えないというのもまた問題です。

というわけで、正解なのが視界には入るけれど妙な緊張感や圧迫を与えない「情の空間」なのです。

 

レジの配置ひとつでも、店の売り上げが変わるくらいの大きな要素だとわかりました。

やはり建築デザインとビジネスは大きくリンクしていると言えます。