・TOEICスコアを使って転職活動をした生の体験談が聞きたいです
この記事ではこのような疑問にお答えします。
僕は2015年に日本の大学を卒業し、そのまま新卒でフィリピンのセブ島でインターンを開始し、翌年2016年にはインターンをしていた会社で海外就職をしてしまいました。しかしある事情で2018年2月に退職&帰国をし、それから日本国内にて転職活動を始めました。
最初はしばらく就職せずにバックパッカーで世界をブラブラしようかなとも考えていたのですが、仕事や資格面で20代のうちに色々経験したり取得したいと思い帰国後すぐに就職活動を始めることに。
セブ島にいる間は、もちろん英語で仕事と生活をするという恵まれた環境ではあったのですが、平日仕事後や週末も猛勉強し、スタート時には300点だったTOEICの点数も最終的には945点を取得することが出来ました。
もともと日本へ帰国する予定はなかったので、転職活動用にとったTOEICではないのですが、せっかくなので有効活用しようと思いTOEIC900点越えでの転職活動ということで体験談を書きます。
また冒頭でその中で培ったTOEICを上手に転職活動で活かす方法とかも解説していきたいと思います。
転職でTOEICスコアを活かす方法
TOEIC高得点は転職に確実に有利である
そもそも資格とか試験において取らない方が良いなんてものは存在せず、取って損することは絶対にありません。
また現時点で日本国内での就職・転職活動において英語資格で最も効果が高いのがTOEICです。
英検とかTOEFLとかいくつかありますが、知名度的にもTOEICが一番です。
そのTOEICが高得点というのは、国内での転職において非常に有利になるのは間違いない事実です。
スコアの目安は当然企業によって異なりますが、一般的には、
・新卒は600点から
・転職は700点から
というのがある程度使えるスコアの目安のようです。
600点でも充分価値はあるのですが、転職者であれば700点以上を目指しましょう。
TOEICハイスコア=高年収
またTOEICで高いスコアを保持していれば転職により年収アップを狙うことも出来ます。
その理由として英語というのは、ビジネスにおいて立派なスキルのひとつです。
TOEICハイスコアすなわち、英語力が高いと人材としての価値が高いので当然給料、年収が上がります。
下は有名な資料ですが、統計データ的にもTOEICスコアと年収は比例するようです。
今の給料に満足できていないのであれば、英語力を付けて転職するのも1つの手です。
取引が国内でしかない企業であればいくら英語が出来ても、給料アップする可能性は低いですよね。
TOEICを活かせる求人の探し方
求人に関しては毎日変動しているため、正確な数は言えないのですがTOEICを要件として入れている所は多いです。
転職サイトや転職エージェントは基本的に全てのサービスを無料で受けることが出来ます。
またそのサイト独占の求人とかも多く、毎週新着求人が何千件というレベルで入りますので、コツとしては泥臭いのですがとにかく片っ端から登録して求人を検索してみることだと思います。
いわゆる大手というところはとりあえず登録すべきです。
またプロフィールにTOEICスコアを記載しておけば企業側からオファーがくる場合もあります。特に800点以上の高得点所持者は必ずプロフィールに入れておきましょう。
最新の情報は、転職サイトに登録して確認してみてください。
▼TOEIC関連の求人数が多い大手転職サイト
・マイナビジョブ20’s ←20代専門で求人数も多いです
・DODA ←高待遇の求人が多いです
・リクナビNEXT ←業界最大手で求人数が多い
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TOEICを勉強はしているが、すぐには転職を考えていない場合でも、事前にどのスコアでどんな求人レベルに応募できるかという目安を知っておいて損はないかと思います。
ちなみにTOEIC900点以上と指定されているものはほぼ無いですね。
そもそもTOEIC900点以上は全体受験者の中で5%未満の上位層です。ここだけに条件を絞ってしまうと企業側も人を集めるのが難しくなってしまうため高くても800点以上で低いところだと600点以上といった感じですね。履歴書に書けるのは600点からとよく言いますが、事実のようですね。
600点以上のスコアを持っている方は少なからずプラスに働く可能性が有ります。逆に今500点代の人は、あとちょっと頑張って600点を超えておくと後々役に立つでしょう。
実際にTOEIC900点越えで転職活動をしてみた感想
英語力の必要性は業種による
結論から言うと僕の志望分野ではTOEIC945点はそんなに役に立ちませんでした。
ただこれに関しては業種による、としか言いようがないです。
僕の場合は、英語が使えるという条件よりも将来的なビジョンへ向けて建築の実務がいい感じに詰めるというのが第一条件としていましたので、必ずしも英語を活かす仕事という条件は自分の中で立てていませんでした。
また僕が志望していた建築系の会社で英語力を選考の基準にしているところはかなり少なく、若干あったのがユニクロとか東横インとか海外に出ていっているフランチャイズ系のお店の社内設計士です。こういう仕事は色々な国にいってプロジェクトに参加できるためとても面白いなと感じていたのですが、どれも1級建築士の資格が必須だったため応募することが出来ませんでした。
英語+専門資格が最強
英語力を活かす+希望の業種がある場合には、英語力とその業種系の資格条件を満たしておく必要があり、求人自体も多くないので前職の時代からかなり計画性を持って動いたほうがいいでしょう。
英語と資格取得、どちらも非常に時間のかかるところです。知人では日産(国内自動車メーカー)から英語を勉強して、フォルクスワーゲン(ドイツの自動車メーカー)に転職した人がおり、こうした例は非常にわかりやすく理想的な形ですね。
しかし「身につけた英語力を活かす」ということだけに絞ればかなり幅広い求人があり、TOEIC900点保持者には書類選考は無条件でパスで企業からの面接オファーも非常に多いです。
僕の場合も例えば社内公用語を英語に設定しているRakutenとか、Softbankとか如何にもな感じの企業からたくさん面接オファーがきました。SoftbankはTOEIC900点取った社員にはボーナス100万円が支給されたみたいな記事を以前読みました。うやらましい・・・。
考えてみると英語を使うことは外国人とのコミュニケーションのためです。そうした性質上、英語力を高く評価される職種には人と接する営業のような仕事が必然的に多くなります。
建築設計のような技術職にはさほど求められる力ではありませんので、大きなアドバンテージにはなり得ないでしょう。さらに建築業界はその国ごとの根強い文化や、横の繋がりが多いためあまり海外進出とかもしないですし、外資系企業がわざわざ日本にくることも少ないです。
僕の場合は、どうしても実務経験を積み1級建築士を取得したかったので建築技術職一択だったのですが、もし業界を選ばなければ大手で高待遇のところへ就職できていたようにも感じます。
”この仕事に就くためにTOEIC何点が必要”という明確な基準があれば非常にわかりやすいですが、漠然と英語を活かした仕事に就きたいというほうが逆に選択肢は多くなるのでこちらも悪い考えではないと思います。そこから待遇面等を考慮して絞っていけばいいでしょう。
それでも900点は価値が高い
僕のケースでは直接的にスコアは役立たなかったのですが、TOEICスコアが必須条件ではない場合も面接まで進めばかなりアピール材料にはなり得ると感じました。
ちなみに僕は職務経歴書にこんな感じに書いてみました。
業務自体で英語を使用していたこともありますが、フルタイムで働く側、自分の時間を資格取得や語学力の向上に費やしました。仕事をしながらでも常に現状の自分では満足せず、持続的により高い目標へ努力を続けることが出来ます。提示致しましたTOEICのスコアは単に語学力を示すだけでなく、私は継続的な努力ができる人間であることの証明でもあります。
僕は300点からTOEICの学習をスタートしていました。自分で言うのもなんですが、TOEIC300から900までいくのって半端じゃない努力が必要です。
そしてそれを知っている僕は、もし自分の会社に面接にきた人が同じ経歴を持っていたら、たとえ業務でまったく英語を使用しなくてもコイツは相当な努力家だ、違う分野でも地道に努力し活躍できるだろうと感じることでしょう。
帰国子女をのぞいた一般日本人の英語力=努力量であることは間違いないので。
僕の転職活動の結末は?
転職会社にも登録して、色々サポートもしてもらっていたのですが、最終的には自分でサイトをたまたま見つけた地元の小さい建築会社に就職することに決まりました。自分のやりたいことと完璧にマッチしていたのです。
転職活動としての期間は2週間くらいでした。大学時は一切就活しなかったので詳しくはわかりませんが、数ヶ月〜半年かかる新卒就活よりも転職活動の方がその気になればさくっと終わるので楽だし効率的ですね。
転職エージェントは、転職者側からすると完全無料でサポートや紹介を受けられるので、最終的にここで決めないと悪いかもと感じる人もいますが、使えるものは全て有効活用してやるくらいの気持ちでいるのがちょうどいいでしょう。
結局は自分の仕事であり自分の未来なので、誰も責任とってくれませんので。
記事で紹介した転職サイトリスト
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TOEICや英語を活用して転職を考えているのであれば情報量の多い上記3サイトは必ず抑えておきましょう。