この記事ではこのような疑問にお答えし、マニラから世界遺産の山岳地バナウェまでの行き方を実体験をもとに解説していきます。
行く前に僕自身もネットでいくらか調べたのですが2017年の情報ですら既に変わってきているものがありました。今回僕がバナウェに訪れたのは2018年2月ですが、今後も突然運行状況が変更になる可能性が高いので、不足のトラブルが起こっても問題ないスケジュールを組みましょう。そしてなるべく現地で事前に確認することをオススメします。
マニラからバナウェまでの行き方を解説
大きく分けて2通りの行き方
まずバナウェとはここです。ルソン島の北部に位置する山に囲まれた非常に小さな町です。
当然付近に空港はありませんので、陸路で行くしか方法はありません。
そして2通りと書きましたが、
①マニラから直行夜行バスで行く(9-10時間)
②最寄り都市のバギオからバスorバンで行く(マニラ-バギオ6-8時間+バギオ-バナウェ6時間=合計12-14時間)
普通足したら同じ合計時間にならないの?と思いますが、ルートが違うためけっこう違いが出てきます。特にバギオからバナウェが直線距離にすると大した距離ではないのですが、6時間ひたすらクネクネの山道を通りますので距離以上にとにかく時間がかかります。
僕の場合は行きが①、帰りがバギオ経由②で帰ってきました。
それぞれをここから解説したいと思います。
①マニラから夜行バスで行く
現時点(2018/2)でマニラーバナウェの直行夜行バスを運営しているのは2社です。
過去のブログを見てフロリダバスというところから行くのを目指していたのですが、オフィスに着いたら現在は運行停止中とのこと。チーン。
ということで、現在運行しているのは「オハヤミバス」と「Coda Lines」の2つとなります。2つともターミナルはメトロマニラのケソンシティにあるのですが、同じケソンでもけっこう離れているので注意してください。
オハヤミバス(Ohayami Trans)
まずオハヤミバスのターミナルはこちら。
右にうつっている小屋がオフィスです。かなり小さいですが、バスが良い目印になるので地図の場所へいけば問題なく見つけることが出来るでしょう。この小屋の中でチケットが買えます。
http://ohayamitrans.com/
公式サイトでもチケットが買えるようです。
タクシーで行くのが手っ取り早いと思いますが、僕は節約のためにLRT+徒歩で行きました。
LRTで最寄りの駅は Doroteo Jose というところです。MRTでもう1駅行くとさらに近づきますが乗り換えるのがめんどくさかったのでそのまま歩きました。30分くらいで着いたと思います。
少し早めに着いてチケットを購入します。
490ペソでした。かなり長距離だけあってフィリピンのバスとしてはなかなかの値段です。出発は夜の10:30。
バスは21時から数本出ているようです。
僕の場合は昼間16時くらいにオフィスに行きましたが、問題なくチケットを買うことが出来ました。ただバスは満席でしたのでやはり少し早めに行って事前に買っておくのが無難かもしれません。
ケソンシティは外国人があまり行かないようなローカル地域ですが、オハヤミバスターミナルのすぐ近くにフィリピンの名門大学であるUST(サントトーマス大学)があり、周辺は飲食店等で若者の町としてけっこう賑わっていました。待ち時間はその辺を散歩してみるのも面白いと思います。
Coda Lines
またもう1つのCoda Linesは同じケソンですがけっこう離れたクバオ(Cubao)という地域から出ています。こちらもバス会社がかなり集まっているエリアです。
僕は実際には利用していませんが、情報を載せておきます。
Coda Linesはけっこうしっかりしたホームページがあり、ネットで事前予約もできるようです。
http://codalinesph.com/
このCoda Lineでは3列シートでトイレ付きのVIPバスがあるようです(オハヤミにはありません)
マニラーバナウェ間はかなりの長旅になりますので多少値が張ってもVIPで行く価値はあるように思います。
夜行バスの注意点
まずオハヤミバスにはトイレが着いていません。3時間ごとくらいに休憩があり、そこでトイレを済ます形です。確か合計3回休憩がありました。
寝れないとけっこう辛いので疲れた状態で行くといいかもしれません・・・。
あとはどのブログでも必ず書かれていること、、、バスの中が極寒!!
これはガチだった!フィリピンや東南アジアの長距離バスは無駄に冷房が強いことで有名ですが、このオハヤミバスは今まで乗った中でもトップクラスに極寒でした。事前に最寄りのSMでヒートテックを購入していたのですがそれでも震える。マジで誰得なんだこれは・・・。
ですので、日本の冬レベルの装備を整えていくことを強くオススメします。
参考までに僕の装備、
上(ヒートテック、シャツ、ノースフェイスのジャケット、タオルをマフラー代わりに)
下(長ズボン、靴下)
これでも寒かったです!
あとは山道ですので左右にクネクネの道です。
車酔いしやすい人はそもそもバナウェに行くことを諦めた方がいいかもしれません・・・。
②バギオから行く
バギオからは1日に数便、各種バスとバンが出ています。
マニラからよりも圧倒的に便数が多いので予約は必要なく、バスもすぐ見つけることが出来るでしょう。
僕は帰りのバナウェーバギオ間をバン(I.T.T.A.G Transportation)で行きました。
バンの方が小回りが効くのでバスよりも幾分が早く着くと思われます。
バナウェからの便はパブリックマーケットすぐ横にターミナルがあります。6時間ひたすら山道のかなり険しい道のりでしたが、途中めちゃくちゃ良い景色のところがあったりして案外楽しめました。
またマニラからの直行バスで紹介したオハヤミバスとCoda Lineもバギオーバナウェ間を就航しています。それ以外に指定時間の無いローカル系バスもありますので、とにかくバギオからなら色々な方法で行けます。
オハヤミとコダは時間がしっかり決まっているバスなので事前予約すること推奨です。
マニラからバギオまでの行き方
マニラーバギオ間の行き方も同時に紹介しておきましょう。
僕の場合はバギオからマニラに帰る時に利用しましたが、基本的にはどちらでも同じだと思います。
この区間はいくつかのバス会社が運行していますが、オススメはVictory Linerです。
理由は24時間バスが運行していてとにかく本数が多い点とバス自体も快適です。
バギオターミナルの時刻表。見てわかる通りとにかく本数が多い!事前予約無しでその場で近い時間のバスチケットを買えば十分でしょう。僕が乗ったバスは4列シートでしたが、時間によっては3列のVIPバスもあるよう。
マニラ市内にはパサイとクバオの2ヶ所にターミナルがあります。
バギオのターミナルも割としっかりしていて、バス出発まで快適に待つことが出来ます。
まとめ
以上マニラからバナウェまでの行き方です。
見てわかる通りかなりアクセスの悪い場所です。行くだけでも非常に大変な道のりでとにかく疲れます。
それでもバナウェの棚田は素晴らしかった。
周りは欧米人ばかりで日本人には馴染みの薄い観光地なんだと思いましたが、これだけ苦労してもやはり行く価値はあるなと感じましたし、行って良かった。また行きたいと思っています。