現在のお風呂界においてはデザイナーズ銭湯など様々な試みがされていますが、未だなされておらず僕が推奨したいのは、温泉or銭湯の施設を完全に水着で混浴化していくことです。
それらの理由を解説していきたいと思います。
新しい層を取り込める
水着で混浴化することで今まで温泉や銭湯に足を運んでいなかった新しい層をお客さんとして取り込むことが出来るようになるでしょう。具体的にはカップル、ファミリー、外国人旅行者が挙げられます。
カップル・ファミリー
僕は温泉とかが本当に大好きなので、日本で彼女が出来るとだいたい温泉旅行に行こうという流れにはなります。しかし、よっぽど高級な旅館でもない限り部屋に専用の温泉お風呂が付いていることはなく、一緒に旅行に行っても結局別々にお風呂に入ることになります。それならばたとえ水着で他の人と一緒でも全然いいので、一緒に入れたら凄い嬉しいですね。
全て混浴化する必要はないので1ブースのお風呂だけやるというのも有りかもしれません。
家族旅行でも同様のことが言えます。お風呂というのは社交場でもありますので、全員で会話を楽しみながら入ったほうが楽しいはずです。
水着があるとうっとうしい、開放感がないとも言いますが、実際に試してみるとぶっちゃけ変わりません。むしろ移動時にタオルで下を隠さないといけないほうが僕的には煩わしいと感じます。
外国人観光客
そもそも外国では例え同性であっても裸は見せたくないという人達も多いです。こうした人達は例え日本の”Hot Spring”に興味があってもこの時点でアウトということになります。水着OKにすればまずこうした新規のビジターを取り込むことが出来るでしょう。
また僕の感覚として外国人はカップルや家族単位での旅行者が多く、こうした人達にも上記の[カップル・家族]で挙げた理由の通り、水着混浴はウケるでしょう。ヨーロッパ圏をはじめ、そもそも世界の温泉施設のほとんどが水着で混浴施設です。ファミリーの時間を大切にするということもあると思います。
また外国人ではタトゥーの問題もありますね。これもハッキリ言って解禁すべきだと思います。セブの会社で運営していたラーメン屋にとんでもなく大きな胸タトゥーを入れている男性従業員がいたのですが、正確はシャイで超真面目な好青年。海外ではタトゥーなんて本当にファッションの一部なのだと感じました。
運営のコストダウン
着替えスペースは男女別に分ける必要がありますが(シャワー個室みたいにすればそれすらも分ける必要はありません)浴場部分はわざわざ男女別に分ける必要がないため、単純計算で半分のスペースで事足ります。男女分2つのスペースを利用するならばいつもの2倍のスペースのお風呂を楽しめます。そうするともっと色々な種類の面白い湯船を設置できるようになりますね。
運営側としてもスペースのコストダウン、ランニングコストのダウンが望めます。露天風呂の場合は目隠し用の高い塀とかも作らなくていいので施工費はかなり浮きます。お客的にも大自然の中なのに高い壁があったら台無しですよね。スタッフもわざわざ異なる性別を均等に配置しなくて済みますし、男女のお客の訪問者数に差があっても混浴であれば同一スペースのため関係ありません。こうした運営のしやすさは大きいでしょう。
利用者側としてもより大きなスペース(男女分の浴場スペース)で色々なお風呂を楽しめるようになるためメリットがあります。運営コストが下がれば、入場料も安くなるかもしれません。
そもそも日本の公衆浴場は混浴だった
大学の論文で色々江戸時代のお風呂のことを調べていたので、詳しくなってしまったのですが、
日本の古来の男女別お風呂文化を守りたいと考えている人は大きな間違いです。何故ならもともとは全て混浴だったからです。日本で公衆浴場(銭湯)が出来てきたのは江戸時代です。当時は貞操観念が今ほど無かった時代ですので、男女とも全裸で混浴していました。中は暗かったのでお互いがお互いを見えなかったとも言われていますが、当時の人はそれほど気にしていませんでした。
いずれは今のような形態になるわけですが、大元まで辿ると原点は混浴なのです。
①全裸で混浴→全裸で男女別浴
②全裸で混浴→水着で混浴
もともとは世界中そうだったと思うので、この2つのような変遷の違いではないでしょうか。
[東京近郊]水着で混浴ができる施設
豊島園 庭の湯
箱根ユネッサンス
ホテルサンバレー那須
江の島アイランドスパ
勝浦ホテル三日月
大江戸温泉物語 浦安万華鏡
スパリゾートハワイアンズ
瀬田温泉 山河の湯
日産ウォーターパーク
まとめ
以上が僕がこれからの温泉&銭湯は水着で混浴化するべきと考える理由です。
もちろん、今の形態の温泉&銭湯も大好きなので全てがこのようにはなって欲しくないですが、選択肢として男女で気軽に楽しめる場所があってもいいだろうとは思います。