別府からは湯布院温泉に向かいました。最初は温泉のことしか考えていませんでしたが、外国人の増加や風景の変化などを目の当たりにして、温泉地の今後について考えさせられる滞在にもなりました。
韓国人&中国人だらけだった湯布院温泉
アクセス
僕の場合は別府から行きましたが、博多や大分からも直行高速バスが出ていますのでアクセスはしやすいでしょう。
別府から湯布院は比較的近いので、簡単に行くことが出来ます。
別府駅西口から直通のバスも出ており片道900円で行くことが可能です。
(1番乗り場から36番のバスで終点まで)
またバスターミナルから”ゆふりん号”というバスも出ています。どちらも同じ価格なので時間が合う方で選ぶと良いでしょう。
山水館に宿泊
湯布院では外湯はあるものの部外者は入浴禁止だったりと地元の施設要素が強いため、別府とは違い旅行者は宿のお風呂をメインに楽しむことになります。ですので、宿選びはある程度重要ということになってきます。
僕が選んだのは老舗で値段もそこまで高くなかった(12000円くらい)山水館です。大浴場は2ヶ所あり、夜朝で男女交代になるためどちらも楽しむ事が出来ます。
強いていうなら朝食バイキングをもうちょっと頑張って欲しかった感はありますが、総合的には満足です。スタッフの方の対応はとても良かったです。
この日は休憩の日として決めていたこともあり、温泉に入ってテレビを見てグダグダしながら就寝・・・笑。
散策が醍醐味
町自体は小さく半日あれば十分なレベルですが、町散策は湯布院旅行の醍醐味であります。
今風なカフェやスイーツ、また古風な街並みやのどかで美しい自然を楽しむことができます。
観光客向けの道は湯布院駅から金鱗湖までの間がそれに当たります。
お土産屋やカフェなどが立ち並んでいるので、何か気になったところに入るといいでしょう。
金鱗湖もまた美しい。紅葉と一緒に見られる秋がベストシーズンなようです。
街中は外国人だらけ
泊まっている時はそこまで感じなかったのですが、町に出ると韓国人と中国人だらけで日本人の方が少ないような状況・・・!
これにはかなりビックリしました。
もともと福岡-釜山(韓国)が船で3時間で繋がっていたりして、アジアからのアクセスが抜群なこともあり韓国人、中国人の旅行者は多いのが九州エリアなのですが、湯布院はそれでもビックリするくらい多かったです。
宿では見かけなかったので日帰りバスツアーって感じがメインのように思われます。
何か湯布院サイドから仕掛けたのか口コミで広まったのかわかりませんが、湯布院は観光地として新たな転換期を迎えているなーと感じます。
たまたま駅前の書店で購入した「由布院の小さな奇跡」という書籍には、今までどう街づくりを進めてきて、いかに人気の温泉地としてきたかが綴られていました。基本的な方針は、ギラギラした観光地化せず原風景を残していくことで、周りと差別化を図ろうという戦略だったようですが、この本は2004年出版。
今の湯布院はこの本に書かれている湯布院や先人の思いとかなり誤差が生じてきているなーと感じます。団体旅行から個人旅行に移り変わった段階で、湯布院は大きな成功を納めましたがまた時代は移り変っています。
例えば韓国語で書かれた看板など、この本でいう”湯布院らしさ”からはかけ離れているでしょう。石造りで小さなヨーロピアンチックなエリアもありましたが、まったく湯布院らしい風景とは言えませんよね笑。
今の自治体や組合サイドがどのような方向性を持って進めているのかはわかりませんが、これからの時代、観光地にとってインバウンド効果は見逃すことが出来ないファクターの1つとなりますので、湯布院は観光地としての大きなターニングポイントにあるなと感じます。
今後どうなっていくのか気になるところです。
こう考えると今この記事を書いていて、観光地経済というのは面白なーと感じます。それぞれが頑張るのではなくて、町として1つの方向性を持つことは非常に重要でしょう。