突然ですが、僕が最も好きなそして最も時間を費やしてきたTOEIC参考書を挙げるならばこちらです。
「TOEIC L&Rテスト 文法問題でる1000問」(旧:新TOEICテスト 文法問題でる1000問)
見た目的にもかなりボロボロで使用感満載なので、使い倒している感じが伝わるんじゃないかと思います。
TOEIC500点頃にやり始めて、900点を超えるまでお世話になりました。
また英語学校で働いていた時代はTOEIC文法クラスの講師をやっており、こちらを参考書として使用していた事もあります。
このくらい個人的には思い入れの深い一冊です。
そこでこの記事では、TEX加藤さんが書いた、
「TOEIC L&Rテスト 文法問題でる1000問」の
・参考書の概要
・レビュー
・どういう人にオススメか
・有効な使い方
という点について詳しく解説していきたいと思います。
”購入を検討しているor既に持っていてこれからやる” という人は是非ご覧ください。
「TOEIC文法問題でる1000問」のレビューと使い方を徹底解説
どういう参考書なのか
まずこの本がどういう参考書なのかという概要的なところから説明していきます。
文法問題と書いてある通り、TOEICのパート5に特化した参考書です。
このパート5形式の問題が正確に言うと1049問収録されています。パート5対策の参考書としては市販のものの中で最もボリュームがあると思います。
参考書は1冊を徹底的にやるのが最も良いので、そういう意味ではあんまり気軽に始められるものとは言えないですね。
僕のレビュー
解説が豊富
記事の最初で書いた通り、僕が最も好きなTOEIC本なのでレビューは良いことばかりにはなってしまいますが、、
僕はこの本から英文法を学んだと言っても過言ではありません。
本書では1,000問以上あるにも関わらず、非常に丁寧に解説されています。
この本の文法レベルとしては高校英語の文法レベルであり、僕はこれ以外の文法書は使ったことがありません。ですのでこの本だけで英語学習には充分な文法力を付けることが可能と言えるでしょう。
単語のクオリティも高い
本書著者のTEX加藤さんと言えば、TOEIC本で最も売れている「金のフレーズ」の著者でもあります。TOEIC単語にはかなり定評があるということで、この本に出てくる単語もTOEIC頻出単語から厳選されており単語学習としても優秀です。
僕は専用のノートを作って、この中に出てきたわからない単語は全てピックアップして覚えていきました。
そうすることで、文法力と同時に単語力も付いたなと感じます。
試験にとにかく出る!
また試験対策という面で言うと、日本最高のTOEICオタクであるTEX加藤さんが作っただけあり、やった問題や単語などが試験にとにかく出てきます。
ですので、文法や単語などの基礎力を付けるだけでなく、試験対策としても優秀な1冊と言えます。
敢えての悪いところは?
最後に敢えて悪い所を挙げるのであれば、答えと解説がすぐ隣にあるところでしょうか。
この本の基本構成はページ左側が問題で、右側に答えと解説という形です。
答え合わせにいちいちページ移動しなくて良いので上手く使えば非常に効率的なのですが、誘惑に弱い人は気をつけましょう笑
こんな人にオススメ
現在TOEIC500点以上の人
本書内でもTEX加藤さんにより同じことが書かれていますが、この参考書は現在500点以上の人を対象としています。
レベルでいうと中学英語は完璧に身に付けており、高校英語の基礎が少しだけわかる・・・というくらいでしょう。
中学英語が不安であれば、まずは文法と単語の基礎固めから始めましょう。
最低でも中学英語はマスターしていないと、わからない単語が多すぎて練習にならなくなってしまい効率が下がります。
パート5で9割以上取りたい人
TOEIC界隈でよく言われていることなのですが、パート5のスコアで8割を取りたいのであれば500問、9割を取りたいのであれば1,000問解く必要があります。というわけでこの1冊を完璧にすればパート5に関しては9割取れるということになります。
高得点者でも意外と取りこぼしが多いのがこちらのパート5。現在800点代で900点超えを目指している人にも使えるでしょう。
リーディングが苦手な人
リーディングというと長文を思い浮かべる人が多いと思います。しかし、その長文も分解すれば1つ1つの短文です。
僕が授業でもよく言ってた事なんですが、パート5のような短文をしっかり読んで理解できない人が長文を読めるはずがありません。まずは1文1文の積み重ねが大切なのです。
リーディングの対策となると本の速読とかを始める人が多いんですが、まずは文法と単語の知識を付けて1文を読み込む力をつける必要があります。でもこれって地道だし、短文を読んでも全然面白くないんですが、超えるべき壁であると思います。
時間に余裕がある人
冒頭でも述べた通り、非常にボリュームのある本です。
社会人とかが仕事の片手間でやると結局中途半端になる可能性が高く、あまりオススメしません。
学生とか、語学留学中の人とか英語学習にかけられる時間が充分に確保できる人にこそオススメですね。
「TOEIC文法問題でる1000問」のオススメな使い方とポイント
この参考書を最大限に活用する方法として3つを挙げます。
・最低でも3周はやるべし
・出てくる単語も宝の山なのでしっかり拾う
・不正解の選択肢はなぜ不正解なのか考える
参考書の基本的な使い方は抑えつつ、この3つを意識してもらえれば更に良いかと思います。
それではそれぞれを詳しく解説していきましょう。
最低でも3周はやるべし
度々説明している通りボリュームのある本ですが、それでもしっかり1つ1つを理解しないと身になりません。
分厚い本は一回やれば満足してしまいがちですが、最低でも3周はやりましょう。というか全て正解できるようになるまではやりましょう。これが本の値段の元を取るってことだと思います。
泥臭いですが、これが活用する上で最も大切なことです。
進め方としては、一気に最後まで行ってそれを何周か繰り返す方法でも良いですし、品詞問題・動詞問題などと分類されていますのでそれ単位で繰り返すのも有りです。
一回やった問題に戻ってくるまでに時間がかかり過ぎると良くないので、大量の時間を投下できない人はセクションごとに分けて攻めるのをオススメします。
出てくる単語も宝の山なのでしっかり拾う
レビューのところでも書きましたが、TOEICオタクのTEX加藤さんが書いたこの本は文法本でありながら、登場する単語も頻出単語としてかなりこだわって作られています。
文法を勉強して終わりではもったいないです。ぜひ単語の方にも注目して、知らないものがあればピックアップして覚えていきましょう。
また解説欄には、重要単語の関連語・同意義語・使える表現なんかが書かれていることも多いので要チェックです。
良い参考書は解説欄に良質な情報が多いですね。
不正解の選択肢はなぜ不正解なのか考える
文法問題の解答には必ず明確な理由があります。文法においてなんとなくはありませんし、なんとなく選んで正解なら次は不正解かもしれません。
この辺に関しては様々な意見がありますが、英語の非ネイティブである以上、僕は文法に対してロジックな思考が必要であると考えています。
その思考を鍛えるためにはTOEICパート5に限らず、この「不正解の選択肢の理由を考える」は有効です。
例えば「解答には副詞が入るのでAが正解。副詞でない他の選択肢は全て不正解である」とか。
もし選択肢に副詞が2つあれば、
「解答には副詞が入るのでAかBが正解でC,Dは不正解。あとは意味から選んでAの方が適切なのでBは違う」
みたいな。
余裕があればやってみると良い訓練になると思います。
意外と正解の選択肢を解説するよりも難しかったりします。
でもそれが不正解なのには必ず明確な理由があるのです。
まとめ
以上、僕が大好きな「TOEIC L&Rテスト 文法問題でる1000問」について色々と解説してきました。
最後に文法学習についての僕の意見をお話しておこうかなと思います。
文法学習については参考書派と問題集派に別れることが多いです。
この本はもちろん後者であり、僕も後者であると言えます。
この点についてはどちらが良いとかはなく、自分に合った方を選びましょうとしか言いようがないですね。
僕にとっては、文法問題はロジカルなクイズです。もちろん単語の意味を理解していないといけないので暗記力も問われるわけですが。
そしてただ本を読んでいるだけだと自分の中に文法力がなかなか定着していきませんので、実際に問題を解いてそこから学びを得るようにしています。
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こんにちは、マーティンです。 フィリピン留学の英語学校でマネージャーとして働いていた経験があり、日本人学生向けに講師・カウンセラーもしていました。英語教育、英会話には自身有りです。 […]