・収入に直結する英語資格を知りたいです
この記事ではこのような疑問にお答えします。
「とりあえず英語を勉強したい!何か履歴書に書ける資格を取りたい!」
と考えている人は多いのではないでしょうか。
しかし英語ブームの日本、いや世界では山のような種類の資格・試験があります。
そこで社会人向けにどの英語資格が収入や出世により繋がりやすいか?という観点のもとランキングを作成しました。
(順位は自分の今までの経験、周りの英語学習者の経験、受験者数のデータ等から判断しています)
どうせ時間とお金をかけて資格を取るならば、収入に繋がりやすいものに投資しましょう!
【収入に直結する】英語資格・試験ランキングBEST5
1位[TOEIC LR]
なんだかんだ言ってもやはり1位はTOEICでしょう。やはり知名度が抜群です。
もはや下手な国家資格よりも効果が強いと言われているほどです。
2017年度の総受験者は270万人で、受験者数は年々増加の傾向にあり、今後も続くと予想されます。
TOEICで一定の点数を超えると臨時ボーナスが出る企業もあり、こうしたシチュエーションではわかりやすく収入に直結しますね。
ご存知の通り、就活や転職活動でもTOEICスコアはよく見られ、入社してからも講座があり、本試験も定期的に受けさせられる・・・なんてことは今ではよく見るシチュエーションとなりました。
最も収入額に直結する英語資格であることは間違いないでしょう。
TOEICでは本来の英語力は測れないとか賛否両論はありますが、ここまで社会に浸透してしまうと我々としては、黙って勉強して良いスコアをとるしかありませんね。
TOEICはマークシート形式というのが議論の的となることが多いですが、僕はマークシートだからこそここまで広まったと考えています。
マークシートだと機械で採点できるため受験料を格段に抑えることができるのです。
TOEIC LRは一回5,725円。
一方後から紹介するTOEFLは230USD、日本円で約25,000円もかかります。
この最大の理由は、スピーキングとライティングの採点を生身の人がやっているからです。この分の人件費が乗ってくるわけです。
もしTOEICが一度のテストでここまでの値段だったらここまで世間に広まることはなかったでしょう。
企業も学校も導入するにはかなりのコストになります。
2位[英検]
英語に限らず、日本の全ての資格試験で受験者数が最も多いものは何かご存知でしょうか?
実は英検なのです。
2位のTOEIC270万人を大きく引き離し、年間約320万人がこの英検を受験しています。
英検は5級〜1級までレベル分けされていることと、子供から大人まで幅広い年代の方々が受験するため、現時点で日本一受験者が多い資格として君臨しています。
基本的に言うと英語試験に限らず、
受験者数が多い=金になる
という方程式が成り立ちます。
「英語を教える」という手法で収入を上げたいのであれば、最も受験者数の多い英検を取得しておくのは必須です。
内容をそこまで詳しくない人でも「英検1級取得」と聞くとなんかすげー!と思うのではないでしょうか?
人間はとにかく”1”という数字に弱い生き物なのです。
受験者数が多い=勉強したい人が多いということですので、英語教育界にいる方々はぜひ取っておきたい資格です。
3位[TOEIC SW]
1位であげた[TOEIC LR]はリスニングとリーディングのインプットテストであり、今回のものはスピーキングとライティングのアウトプットテストです。
現時点では2017年の受験者数4万人と、LRと比較するとかなり受験者数は少ないです。
しかし、受験者数はLRよりも大きな割合で増加傾向にあります。
受験者の増加率という面で見るとTOEIC LRよりも高く、今後注目されるであろうポテンシャルを秘めています。
SWがこれからくる理由として、ビジネスで最も必要な英語力はコミュニケーションであることが挙げられます。現在ではLR(リスニングとリーディング)の力だけを求められていますが、大学受験の大幅変更でもわかる通り、世の中は確実に4技能タイプ試験へとシフトしていきます。そうした時どの試験を使おうかと考えると、もともと馴染みのあるTOEICのSWバージョンを採用しようというのは自然な流れであると感じます。
試験勉強をすることで、もちろんスピーキングの練習にもなります。現時点ではそこまでメジャーな資格ではありませんが、今後のポテンシャルを考えると今から受験してみるのは有りではないかと思います。韓国は英語教育先進国で、日本は韓国を追いかけている形ですが、その韓国では既にSWは就職や昇進に広く導入されています。TOEICはLRの990点とSWの400点で合計1390点満点であるというのが向こうでの主流な考え方です。
今後日本企業も韓国企業のようにドンドン海外進出していかないといけなくなる状況を考えるとSWが導入されるのは時間の問題ではないかと考えられます。
4,5位[IELTS, TOEFL]
この2つは主に英語圏での大学・大学院進学に必要とされる英語資格です。
TOEICはほぼ日本と韓国のみ、英検は日本のみ、しかしこの2つは全世界中で受験されているワールドワイドな英語資格です。
ふたつの試験の使用用途と内容は非常に似ていますが、IELTSはイギリス発祥、TOEFLはアメリカ発祥とルーツが異なり、国や機関によってどちらが必要か決まってきます。
そして日本人が必要となるシチュエーションを考えると、やはり海外留学です。語学留学ではなく高等教育機関への正規留学です。
人生100年時代で社会人であっても学び続けなければいけない時代であるとよく目にするようになりました。ある程度働いてからの学び直し、大学院進学ということも注目されています。もちろん日本の大学院に行くのも良いですが、海外で学ぶことが出来れば周りと大きな差を付けることができるでしょう。MBAならば人脈的にも世界中の一流ビジネスマンとクラスメイトになるなんてこともあります。
大きな会社だと海外MBA留学制度などもあり、以前の知り合いが会社の代表としてハーバード大学へ行く・・・なんて話も聞きました。
英語力だけでは、入学することは出来ませんが、最初のハードルになるのがこのIELTSとTOEFLのスコアです。
将来的に海外への正規留学を目指したいということであれば、超えなくてはいけない壁となります。
組織にいる場合は、将来的な年収の飛躍が期待できるでしょう。
また収入を上げるという考え方ならば、この2つの資格を使って海外就職なんていう選択肢もあります。
順位 | 国名 | 最低時給USD(円換算) |
1 | フランス | 11.2 (1,260) |
2 | オーストラリア | 11.1 (1,249) |
3 | ルクセンブルク | 11 (1,238) |
4 | ドイツ | 10.3 (1,159) |
5 | ベルギー | 10.2 (1,148) |
6 | オランダ | 9.9 (1,114) |
7 | ニュージーランド | 9.3 (1,046) |
8 | アイルランド | 9.1 (1,024) |
9 | イギリス | 8.4 (945) |
10 | カナダ | 8.1 (911) |
11 | 日本 | 7.4 (832) |
世界の最低賃金ランキングでは日本は11位。
日本よりも最低賃金が高い国が世界では10ヶ国あるのです。
例えばワーホリで有名なオーストラリアでは、バイトであっても時給2,000円弱くらいが普通。
もちろんその分生活費も高くなるわけですが、フリーターならばオーストラリアへ行くだけで時給が倍になることも可能です。
オーストラリアやカナダのワーキングホリデービザは、日本人であればほぼ無条件で取ることも出来ますが、永住権や労働ビザとなるとこれらの試験のスコアを提出しなければならない国も多いです。
(例えばオーストラリアの永住権申請ではIELTS Generalモジュールのスコア6.0以上が義務付けられています)
まとめ
全ての資格において言えることですが、取るならば知名度が高い資格を取るべきです。
技術系の免許のようなものであれば話は別ですが、英語の資格はそう言った類のものは通訳士くらいで、基本的には自分の英語力を客観的に示す手段として使われます。
であれば誰も知らないような試験を受けてどんなに良いスコアをとっても仕方ありません。TOEIC900点!とか英検1級!とかパッと聞いてすぐ凄さを理解できるものが理想であると考えます。
免許類をのぞいて資格は、受験者が多いもの・知名度が高いものを意識すると良いと思います。