この記事ではこのような疑問にお答えします。
ちなみにこの記事を書いている僕はフィリピンに3年間在住していた経歴があり、現地のことはマイナーなことまでかなり知りつくしています。
フィリピンに留学している家族とか、現地の友人にとか、日本からフィリピンへ荷物を送りたい場面はいくつかあると思います。
この記事では具体的に下記3つの方法を解説&比較します。
☑️EMS(国営郵便)
☑️DHL, Fedexなど(民間国際配送)
☑️バリクバヤンボックス(格安船便業者)
ちなみに全て自分で試したことがある方法です。
概算の料金表は最後の比較のところで紹介します。
ボックスのやつには”格安”ということも書きましたが、それぞれにメリット・特徴がありますのでその辺も含めてあなたにピッタリの配送方法が提案できるかと思います。
それではいきましょう。
日本からフィリピンへ荷物を送る方法を解説と比較
【早くてコスパ◎】EMS(国営郵便)
EMSはこんな人におすすめだった!
☑️空輸便で早く届けたいけど、値段はなるべく抑えたい
☑️大事なものもあるので追跡番号があるサービスが良い
国営郵便のサービスを利用するのがこのEMSです。(日本は民営化しましたがフィリピンでは国営)
空輸便になりますが、次に紹介するDHLとかよりは低コストで配送することが可能です。
到着は約1週間
ちなみにこちらはフィリピンから日本へ送る場合でも定番の方法ですが、今回のケースでももちろん使えます。
完全空輸便なので到着はセブ島で1週間ほど。マニラエリアだと1週間かからないでしょう。
フィリピンで受け取る際は昔は郵便局まで受け取りにいかないといけなく、めんどくさかったのですがセブ島ではドアtoドアで家まで届けてくれるようになりました。
他の地方都市とかとなると、まだ郵便局での受け取りが必要なところも残っているかもしれませんのでその辺は現地で確認ください。
EMSは追跡番号が発行されるためネットでも配達状況が確認できますが、全然届かないようなら管轄の郵便局に行って確かめるしかありません。フィリピンの国営郵便がまだそこまでサービスが完備されていないので若干不便な面があったりして、その辺がデメリットです。
到着は通常で1週間前後ですが、著者が一度経験したのですがガジェット(電子機器など)が入っていると空輸できないものとして引っかかることがありマニラーセブ間が船便に変更されることがありました。
その場合は倍の2週間くらいはかかります。
配送料金
料金としては空輸便としては最安ですが、船便よりかは当然値段は上がります。
箱詰めして持っていった時に重さと地域により値段が決定します。
ある程度急ぎだけど値段をなるべく抑えたい場合はEMSが良いでしょう。ちなみに重量は最大で30kgまでと決まっています。
発送方法
①専用の箱を購入(自分で用意した箱でもok)
②箱詰め、書類記入
③最寄りの郵便局へ持っていくか、集荷サービスを利用
重たい場合や近くに郵便局がない場合は無料の集荷サービスもあるようです。
【最速!】民間業者 DHL, Fedexなど
DHL, Fedexはこんな人にオススメだった!
☑️とにかく最短最速で送りたい
☑️補償とかがしっかりしていて最も安全な方法で送りたい
☑️値段は高くても構わない
DHL公式ページ→https://www.logistics.dhl/jp-ja/home.html
Fedex公式ページ→https://www.fedex.com/ja-jp/home.html
値段は最も高いが、スピード、重量制限無しなど、全ての面で最強なのが民間空輸業者たちです。
また安全面としても、追跡番号はもちろんのこと世界中にネットワークを構築しており補償や会社としても超しっかりしています。
ビジネスシーンや金はいくらでも出すからとにかく最速で運んでくれという人には最適です。
禁止されているものでなければどんなに重くても送れないものはありません。
彼らは国際配送のプロです。
また指定の箱で送る必要もないので、スーツケースやゴルフバッグを丸ごと送りたいとかそういう使い方をする時もDHLです。
海外での進学やビジネスで必要な書類を送る際はFedexとかが有名ですね。
書類でも値段を抑えたいならEMS利用が良いでしょう。
【格安船便】Balikbayan Box
Balikbayan Boxはこんな人にオススメだった!
☑️時間がかかっても良いから一番安い方法で送りたい
☑️大量の荷物を送りたい
TRANSTECH公式ページ→http://balikbayanbox.jp/index.html
TRANS TECHという民間業者が行なっているサービスなのですが急ぎではないのならば一番のオススメはこれ!
DHLとかはほぼ世界中に対応していますがトランステックさんは良い意味でフィリピンに特化しているため、日本〜フィリピン間ではある意味最強です。
私自身もセブ在住時には日本の親から色々な物資をこの会社を利用して送ってもらっていました。(残念ながらフィリピンから日本のサービスはありませんので、日本からフィリピン専用となります。)
他の会社が全て空輸なのに対して、このBalikbayan Boxは船便を利用しています。ですので大量の荷物を一度に送る場合は圧倒的に安い!もちろんその分時間はかかりますが。
あと一番小さい箱でもかなり大きいので、書類だけの場合とかはEMSがオススメです。
配達までの時間は地域によって異なります。
おおよその配達期間
・メトロマニラ→3〜4週間
・その他のルソン地域→4〜5週間
・ビサヤ諸島(セブはここ)→5〜6週間
・ミンダナオ島→5〜7週間
・その他離島→5〜7週間
全てドアtoドアで届けてくれます。
ルート的にまず日本からマニラ港の税関へ入りますのでルソン島だとやはり早いです。セブだとそこからまた船でセブまで向かうためさらに時間がかかります。長持ちしない食べ物はいれないように気をつけましょう。
箱の種類は以下。
コンパクトでもけっこうデカイです。
重量は80kgまでオッケーということですが家まで集荷してくれるのが50kgまでなのでそれ以上だと自分でトランステクのオフィスまで行かないといけないようです。
よっぽど詰め込まない限りは50kgは超えないでしょう。
料金は2018年5月で上がったようですがそれでも各社と比較するとコスパは高いです。
箱の大きさと地域によって異なります。カッコ内は箱の体積です。
コンパクト(67375):メトロマニラ9000円 / その他ルソン9500円 / ビサヤ11000円 / ミンダナオ,離島11500円
プレミアム(128205):メトロマニラ11000円 / その他ルソン11500円 / ビサヤ13000円 / ミンダナオ,離島14000円
キューブ(198000):メトロマニラ12000円 / その他ルソン12500円 / ビサヤ13500円 / ミンダナオ,離島14500円
スーパーバリュー(252945):メトロマニラ13000円 / その他ルソン14000円 / ビサヤ15000円 / ミンダナオ,離島16000円
こうして比較するとデカイ箱の方がコスパは高いですね。
スーパーバリューはコンパクトの4倍くらいの大きさがありますが、値段は2倍未満です。
ただどの箱でも重量制限は同じようなので注意しましょう。
またビサヤ、ミンダナオ、その他離島地域用に2−3週間で届く空輸便もあるそうです。(マニラまでは船)
コンパクト(67375):ビサヤ18000円 / ミンダナオ,離島18000円
プレミアム(128205):ビサヤ20000円 / ミンダナオ,離島20000円
スーパーバリュー(252945):ビサヤ24000円 / ミンダナオ,離島24000円
値段は倍くらいですね。せっかくBalikbayan Boxを使うなら安い船便がオススメですがこっちでも充分安いです。
発送は全てスタッフの方が自宅に来てやってくれるので、自分でオフィスに行く必要がなく楽!これも有難いポイントですね。
おおまかな流れとしては、以下。
①サイトから箱を注文→家に届く
②箱詰めしたら連絡してピックアップに来てもらう
③その場でお金を払うか口座へ振込
④終わり!
ということで、海外初心者でもかなり楽に出来るでしょう。
※輸送禁止物がいくつかありますのでサイトで最新の情報を必ずチェックしましょう。(フィリピンの法律に関係してくるため随時変更されることが予想されます)
4社比較表をつくってみた
最後に4社の日本からフィリピンまでの料金や到着期間を調べてまとめて表にしてみました。
種類 | 書類配送の値段 | 荷物発送の値段 | 到着期間 | 箱指定の有無 | |
EMS | 空便 | 1,400円〜 | 10kg / 10,500円 | 約1週間 | 無し |
DHL | 空便 | 4,300円〜 | 10kg / 16,200円 | 1週間未満 | 無し |
Fedex | 空便 | 地域B 4,260円〜 | 10kg / 21,500円 | 1週間未満 | 無し |
BalikBayan Box | 船便 | 無し | 80kg / 9,000円〜 | 1ヶ月以上 | 有り |
※地域による違いや誤りがある可能性もありますので、最終的には各社のHPで見積もりを作成してもらってください。
というわけで用途別にオススメをまとめますと・・・
「書類を安く送りたい人」→EMS
「書類を早く送りたい人」→Fedex
「荷物を安く送りたい人」→Balikbayan Box
「荷物を早く送りたい人」→DHL
「大量の荷物を送る人」→Balikbayan Box
それぞれに長所短所ありますので、自分の用途にあったものを選びましょう!
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