この記事ではAmazonや一般書店で購入できるTOEIC参考書の中で、向き不向きを問わず誰にでもオススメできる良質なものを10冊紹介します。
一部自分で使用したことがないものもありますが、基本的には自分が選んで使ってきたものが中心です。
また本文では
・単語編
・文法編
・模試編
・発音編
の4つにわけて紹介していきます。
誰にでもオススメできる良質なTOEIC参考書10冊
単語編
金のフレーズ
まずは金のフレーズ、いわゆる金フレです。
伝説ともなっているTOEIC学習者のバイブル的な単語帳です。TOEICオタクのTEX加藤さんが毎回受験してメモしておいた単語などを利用して一人で作成しており、非常に情熱が篭った一冊でもあります。
収録単語数としては1,000語と単語帳としてのボリュームは少ないものの、良い意味でTOEICで必ず出会うであろうもののみを厳選して収録しています。しかし注意点としては、これらは一般的な大学受験などの単語帳には出てこないけれどもTOEICが好んで使う単語を掲載している点で、これだけやれば良いというわけではないところです。
高校レベルの基礎単語+金フレを行えば、TOEIC対策の単語学習としては充分と言えるレベルになります。
TOEIC受験者であればレベル問わず必ず通っておきたい一冊です。
ちなみにTOEIC300点レベルから始めるのであれば金フレの基礎編であるの「銀のフレーズ」からやってみるといいかと思います。
速読速聴英単語TOEICシリーズ
TOEIC用の単語帳シリーズです。単語帳といえば金フレが有名ですがこちらもなかなかクオリティが高いです。
特徴としては文章の中から単語を覚えていくスタイルのため、リーディングやリスニング力も鍛えられる点です。この辺の力が既にあるのであれば金フレのように単語だけで淡々と覚えた方が効率は良いですが、まだ読みスピードや聴く能力に不安がある人はこれらを同時に訓練できるため良い一冊となるでしょう。
僕の場合は、英検の文単シリーズで読解力と基礎単語力を鍛えていましたが最初からTOEICに特化するのであればこのシリーズの方が手っ取り早いと感じます。
文法編
TOEIC L&Rテスト 文法問題 出る1000問
2冊目も同様にTEX加藤さん著の本です。
この本は僕の中で非常に思い入れの深い一冊であり、最も時間をかけて行った参考書でもあります。
僕はTOEIC300点という超初心者から学習をスタートしました。最も基礎である文法知識も、当然充分なものではありませんでした。そこでこの1000本ノックを何周も丁寧に、半年くらいかけてひたすら行いました。
おかげで一生使えるレベルの文法力を脳に染み込ませることができ、現在の英語力の基礎となっていると感じます。
かなりボリュームのある参考書ですので、既に高校レベルの文法を理解している人はここまでやらなくても良いと思いますが、まだ中学レベルかそれ以下であるならばオススメしたいです。
特急シリーズ
冒頭で紹介した金フレもこの特急シリーズではあるのですが、あれば別格ということでこちらで再度紹介しておきます。
特急シリーズはサラリーマンが通勤中などの隙間時間で行うことを前提としていますので、特徴としては文庫本サイズで持ち運びがしやすくどこでも本を開いて学習できる点にあります。
このシリーズにはかなり沢山の本が出ているのですが、敢えて2009年に出たこの本「1駅1題 新TOEIC TEST文法特急」紹介しておきます。
この記事を書いている現在は2019年4月ですが、今でも高く評価されており沢山の人に使われているレジェンド的な一冊です。
千本ノックシリーズ
パート5の文法問題を扱う人気のシリーズです。分類的には特急シリーズと近いです。
本の右側にパート5形式の問題が1問掲載されており、その裏ページが解説といったシンプルなスタイルです。
サイズは文庫本サイズで持ち歩きやすく、1日1分!というタイトル通り、通勤中の電車などの短時間でどこでも気軽に学習できるのがこの本のアドバンテージであると思います。
解説がとても丁寧なのも有難いポイントなので、特に700点以下くらいまでの初心者〜中級者にオススメしたい本です。
模試編
公式TOEIC模試
言うまでもないですが、TOEIC公式が出している模試は受験者全員必須の参考書であると言えるでしょう。
TOEICは時代によって微妙に出題傾向が変化していますので、基本的には新しいものから順にやっていくスタイルをオススメします。また対象としては500-600点くらいを超えたあたりからがちょうどいいかなと思います。
800点を超えるまでは最大でも3冊やれば充分です。現在800点後半で900や満点を狙う方であれば、数をこなす必要が出てきますので片っ端からやっていくような戦略になります。まずは1冊1冊を丁寧に確実に。
至高の模試600問
公式以外でオススメできる模試がこちら。この前のシリーズを僕も愛用していました。こちらが公式と比較して優っている点は、解説の豊富さです。
公式は公式なのでちょっと淡白というか最低限の回答と解説って感じですね(IELTSの公式模試とはか答えだけで解説一切無しです)。
この本は詳細な解説と重要単語情報、また模試の正しい使い方まで丁寧に説明してくれています。この中でも模試の使い方はめちゃくちゃ重要なのでまずはこの本でその辺を含めて学んでから、公式へ移行するのが一番オススメかもしれません。
メガ模試
僕が900点超えを目指している時に使用していた参考書です。
900点以上を目指すとなると質より量という世界になってきます。そうした上でこのメガ模試は一冊に6回分の模試が収録されておりボリューム的には文句なし。解説は一切無しでとにかく上級者向けです。
またリスニングは通常よりもスピードが早く、リーディングは文字数が多く設定されており、公式テストよりも高い負荷をかけながら訓練ができるというメリットもあります。これをやった後に公式に行くとかなり易しく感じるはずです。900点超えはそれくらいでないと達成できません。
このような理由から上記の通り、現在850点を超えておりそれ以上の点数を目指す人は是非チャレンジして欲しい一冊です。
発音編
英語耳
直接的にはTOEIC専門の参考書ではないのですが、誰にでもオススメできるというか、TOEICを受けるのであれば全員が必須の参考書であるため紹介しておきます。
内容は発音です。TOEIC LRの試験にはスピーキングが無いため発音は必要ないのでは?と感じる方もいるかと思いますが、よく言われている「自分で発音できない音は聴き取れない」というのは本当です。発音はリスニング力と大きく関わっています。
発音を重点的に勉強しなくてもリスニング400点までは頑張れば行くと思います。しかしそれ以上を目指すとなると必須です。初心者の方でも序盤にやればやるほど、英語学習が効率化されていきますので偶然この記事を見たのであれば、是非通っておいて欲しいところです。
フォニックス
TOEICのリスニングという観点で見れば上記の「英語耳」だけで充分ではありますが、スピーキングの方も重要視しておりもっと詳細に発音を学んでみたいという方はフォニックスもやってみるといいでしょう。
英語耳は発音の導入書としての役割を果たしてくれますが、こちらの本は自分が口に出して練習するスピーキングの実践的な発音教科書といった感じ。
英会話スクールに通っているのであれば講師と一緒に進めるのもオススメです。
以上で10冊を紹介しました。
何か気になって手に取れるような参考書が1冊でもあれば幸いです。